世界の出産祝い <ロシア編>

1ロシアの出産祝いと言えば、お土産としても有名なマトリョーシカがあげられます。様々な種類がありますが、一般的な物は木でできた民族衣装を着た女の子の人形が上下にわかれ、中から一回り小さい人形が現れます。それを開けるとまた一回り小さな人形が現れるのが繰り返されます。だいたい全部で5個あるいは10個位の人形になるのが主流のようですが、多い物では30個の人形もあるようです。開けてみるのが楽しそうですね。

古くから伝わる文化のように思えますが、歴史は意外と浅く、1900年のパリ万博のために作られたもので、そこで注目されたくさん作られるようになったそうです。現在ではロシアと言えばマトリョーシカが浮かぶほどの名産品ですね。2014年ソチオリンピックでも雪景色の中にそびえる大きなマトリョーシカが話題になりました。

2マトリョーシカは、まるで女性のお腹の中から小さな子どもがたくさん出てくるように見えるので、子どもに恵まれるようにと結婚祝いの際に贈られたり、妊娠中の方に安産のお守りとして贈られることもあるそうです。愛らしい人形なので、生まれた赤ちゃんが大きくなってきたらおもちゃとして遊べそうですね。ひとつひとつが手作りなので、それぞれの味があり同じ物がないのも魅力です。

最近ではアニメのキャラクターや動物が描かれた物もあります。さらに、何も描かれていない白木も販売されているので、絵が得意な方はオリジナルのマトリョーシカを作ってみてはいかがでしょうか。

かわいらしく思いもこもったマトリョーシカは贈り物にもぴったり。ちょっと変わった出産祝いとして、日本でも贈ることができそうですね。

一覧へ戻る