世界の出産祝い <ニュージーランド編>

0917-1南西太平洋に位置するニュージーランドは1年中穏やかな気候で、美しい自然に恵まれた国です。島国という点では日本と同じですね。ニュージーランドではどのような出産祝いが贈られているのでしょうか。

出産後、ニュージーランドでは赤ちゃんのママの好きな物を料理して持っていってあげる習慣があるそうです。産後は体力も落ちていますし、慣れない赤ちゃんのお世話に追われ食事を用意する余裕がないので、とても嬉しい贈り物ですね。ママの体を思いやる素敵な風習ですね。

現在のニュージーランドで主流の出産祝いはベビーシャワーです。出産数週間前に赤ちゃんのママをお祝いするパーティーが開かれます。妊婦さんの作った欲しい物リストの中から、それぞれのゲストが自分の贈りたい出産祝いを選びます。とても合理的なシステムですね。ベビーシャワーの中でもおむつケーキは人気のアイテムです。パーティー会場に飾っても華やかなおむつケーキはもはや出産祝いの定番ですね。

a0780_000096_mベビーシャワーでは妊婦さんもその周りの人たちもとことん楽しみます。ハッピーなパーティーを盛り上げる様々なゲームが用意されているのです。最もポピュラーなのが、ママのお腹周りの長さを予想するゲームです。ゲストはリボンや紐を切り取り、妊婦さんのお腹に巻いてみます。その中で一番近い長さを当てられた人が勝ちです。その他にもベビーフードの材料を当てたり、みんなの赤ちゃんの頃の写真を持ち寄り、その中から妊婦さんを当てたるなど、赤ちゃんにまつわるゲームをして楽しみます。

しかし、どうしてベビーシャワーは出産前におこなわれるのでしょうか。いくつか説がありますが、出産後は赤ちゃんのお世話に忙しくなってしまったり、産後はママの体調が回復するまでに時間がかかるので、出産前の比較的安定した時期におこなわれるそうです。その他にも、出産前に先輩ママのアドバイスを色々もらえるように、という理由もあるようです。ただ、ベビーシャワー発祥の地アメリカでは出産前におこなわれるようですが、ヨーロッパでは出産後、母子の健康を確認してからの方が多いようです。これは出産前に出産祝いを贈ってはいけない日本と同じ考えですね。

その他、ニュージーランドにちなんだ出産祝いをご紹介します。ニュージーランドと言えば羊毛を浮かべる方が多いと思います。優れた技術と伝統から生み出された「メリノウール」は赤ちゃんの出産祝いの素材にぴったり。呼吸をする天然素材は寒い時には暖かく、暑い時には爽やかに温度調節をしてくれます。おまけに肌触りがとても良く、ちくちくと肌を刺激しないので、デリケートな赤ちゃんには最適です。メリノウールのお洋服や毛布など、出産祝いにぜひおすすめしたいアイテムです。上質なものは長く使えますからね。

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